動物性食品は必要ないの?
優良な植物性たんぱく質をとれば充分です。
肉食の風習は、牧畜で生計を立てている民族の食習慣で、
古来、農耕を主体とした日本では、常食していませんでした。
それが食事が欧米化した現在は、動物性食品の摂取量は昭和初期の
なんと13倍(平成13年度「食料需給表」より)!
肉食による栄養過多にともない、肥満、高血圧、心臓病、がんが増加。
その原因として高タンパク質、高脂肪の食事が指摘されています。
動物性たんぱく質は、おなかの中で腐りやすく、悪玉菌を増やし、
便秘や便の悪臭の原因になります。
また、過剰摂取が続くとカルシウムを損失するといわれています。
たんぱく質は、なるべく昔ながらの植物性たんぱく質をとりましょう。
穀物や豆などには身体に負担をかける脂肪が含まれません。
ほとんどの栄養素は玄米菜食で充分とれます。
肉にあって野菜にはないビタミンB12は海藻に含まれます。
とくに海苔は100g当たり77.6ugと多いので、1日に1枚とると安心です。
動物は植物を食べて成長するため、広大な耕地面積を必要とするのも
問題です。
豚は体重の5倍、牛は8倍もの植物性飼料を必要とするといわれ、
効率が悪い食べ物といえます。
良質の植物性たんぱく質がとれるおいしい食品は以下のようにたくさんあります。
<穀物>
玄米、たかきび、きび、粟、ひえ、そば、はと麦、丸麦、小麦、大麦、とうもろこし
<豆類>
大豆、黒豆、青大豆、小豆、白いいんげん豆、そら豆、レンズ豆、ひよこ豆、緑豆
<大豆加工品>
味噌、醤油、豆乳、豆腐、湯葉、油揚げ、納豆、高野豆腐、きなこ、テンペ
<麩>
車麩、板麩、銭麩
<種・ナッツ類>
ごま、かぼちゃの種、松の実、栗、くるみ、アーモンド、ピスタチオ、カシューナッツ